台湾人の水餃、わたしの水餃|わたしと旅とごはん|台湾でごはん
寝ても覚めても水餃子を思っていた時期がある。
もちろん説明するまでもなく、それは台湾に住んでいた頃のこと。
今日はどこの水餃子を食べようか、と考えながら朝目覚めた。
焼き餃子よりもモッチモチで分厚い皮に、きちんと味付けされた肉あん。
お醤油やお酢、ラー油で食べるのは普通だけど、わたしは何も付けずに食べることが多かったので、よくお店に心配された。
なにも付けなくてもおいしい。
台湾に住み始める前、わたしの中の台湾料理はほぼ「魯肉飯」と「小籠包」だった。
ここで注釈をつけることができるなら、小籠包は台湾料理ではないので悪しからず。
台湾人にとっての水餃子は、主食のポジション。
わたしにとっての水餃子は、台湾に住むまではただのごはんのおかずだった。
わたしはどんなものもごはんと食べられるごはん党の出身。(納豆はダメ)
まあそうでなくても、餃子の類はごはんとセット、という人も多いんじゃないかな。
◯○
わたしは台湾に住み始めるまで水餃子が台湾人の主食だなんてことを知らなかったし、
住み始めてもその事実に気づくのにものすごく時間がかかった。
それはわたしは台湾に住んでいたけど、台湾社会には属していなかったから。
◯○
台湾では水餃子を水餃(シゥィジャオ)と言う。
水餃をごはんと食べる人は稀で、往々にして麺類やスープと一緒に食べられる。
ごはん党のわたしは、麺と餃子なんて麺と麺みたいなものじゃない!と嘆いたことは一度じゃなかった。
◯○
台湾に住み始めた当初は、水餃とごはんが置いてあるお店でだけ水餃を食べた。
今見ると、とてもごつい内容。
それが、引っ越してから260日ほど経ったくらいから
麺とセットで食べられるようになり、
そしてついに、
スープと水餃で一食にすることができた!
満を持して、水餃は主食の地位についたのだった... わーい
水餃をおかずだと思っていた頃は、水餃を専門店で、ごはんやおにぎりをコンビニで手に入れていたこともある。
2018年は、30年ほどの人生を、主食はごはんだけと信じて疑わなかったわたしが、初めてごはん以外を主食に迎えた年になった。
◯○
わたしのお気に入りの水餃の食べ方は、タレも付けたり付けなかったりのそのまま食すスタイルから
水餃がスープにそのまま入った「水餃湯」も、最後の1ヶ月はよく食べました。
酸辣湯に入っているのが一番好きかも♡
このほかにコーンスープ(玉米湯)と一緒に食べるのも台湾では人気。
◯○
わたしがまだ試したことがない食べ方は、このスープに水餃、そして麺が入った1度に2度おいしい食べ方。
麺なら乾麺(汁なし麺)ばかり注文していたのも災いして、未経験のまま帰国しちゃった。
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台湾を離れてとても悲しいのが、この水餃を気軽に食べられなくなったこと。
台湾では3食外食していたので(キッチンがない家が多い)、1日1回は必ずはどこかで食べていたのに。
そんな食べもの、日本で暮らしているとなかなかないんじゃないかなあ。
だって主食だもんね。
水餃は、台湾料理、中華料理といってすぐに思い浮かぶメニューなのか。
高級なレストランには高級な水餃があるので、観光客の人はそういうのを食べたりするのかな?
台北とかには、街の老舗水餃屋さんもありますよね。
わたしは台南ベースだったのであれですが、どこで食べても美味でした。
もし、台湾で水餃を食べたことがないという人は、ぜひお試しあれ。
きく(@kikukikukuku)
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